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2008年06月19日(木曜日)
〜全英への道〜ミズノオープンよみうりクラシック現地リポート〜第1弾〜自分をもう一度見つめ直し目の前の階段を1段ずつ昇っていく

みなさんこんにちは、水野鍛造です。
 とうとう始まりました!!「〜全英への道〜ミズノオープンよみうりクラシック」。
 各日の大会の模様は公式ホームページにおまかせするとして、今回の現地リポートは趣向を変えてミズノスタッフを直撃取材。私、水野鍛造が現場で見て、話をして、感じたプロ達の息遣いに迫ってみようと思っています。 その第一弾は鈴木亨プロから。

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 開幕から6試合に参戦し、4戦で予選を通過。
中日クラウンズにおける4位という成績が最高順位だが、予選を通過した残り3試合は、いずれも30位以下と、思うような結果が残せておらず、賞金ランクも37位と低迷気味。
 スタートダッシュに失敗した感は否めない。

 「07年は最悪の年だった。足りないものは気持ちなんだよね。自分でもわかっている。だからこそ、08年はメンタル面を鍛え直して頑張りますよ」と語ってくれていたのは、昨年の暮れのことであった。

 パッティンググリーンでの練習終了後、鈴木プロを直撃。シーズン序盤を終了しての率直な感想を尋ねてみると。

「もがいていますよ。本当に。オフシーズンに走り込んでやってきた下半身の強化は、決して無駄ではなかったし、その鍛練があったからこそ、今の状態があるわけだから。でも、やっぱり何かが足りない気がする。それが何なのかはわからないけれど、それを探し求めることはシーズン中にはできない。だから、またもがいてしまうんですよ」
 
気持ちが明らかに揺れていた。そして、冷静沈着に見える普段の鈴木プロのイメージとは違い、私の質問に答えてくれていた鈴木プロの表情には、焦燥感が溢れていた。
 
 プロであれば結果がすべて。その結果が自分を評価してくれる物差しにもなる。
その物差しを大きなものに換えたい。プロであれば、誰もが同じ気持ちのはずである。

そのために必要なもの。それは“結果”。優勝はもちろんのこと、各大会において上位進出を実現していく安定感。“何かをやってくれるのではないか?”という期待感。そういったすべてのものが、物差しを大きくしていくうえでは必要不可欠なのだ。

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鈴木プロの話を聞いていて、私の表情も自然に硬くなっていく気がした。次に投げ掛ける質問を頭の中で反芻し、何かポジティブなイメージを引き出せないものか? どんな言葉で次の質問を続けていけばいいのか?だが、次の瞬間、そんな鈴木プロの表情がふっと揺らぎ、私の質問よりも先に鈴木プロが声を発していた。

 「でも、このオープンウィークの2週間の打ち込みと実戦感覚を養うラウンドの中で、やっと自分のイメージに近いゴルフができるようになってきた。鈴木亨は、鈴木亨でしかないし、もがく時はもがいた分だけ懐も深くなると思うんです。シーズン当初は、体も充実していて、ショットも切れていたし“やってやる”という気持ちがこんなに強く持てていた開幕はなかった。だけど、そこには気持ちの驕りがあった。
  
 やっぱり自分は自分でしかないわけだから、自分のできることを欲張らずに見つめ直すこと。そこにこそ、うまくいかなかった気持ちの糸口を見つけたような気がするんです。決してゆとりとかではありませんが、やれることをやる。ただそれだけです」

今年の開幕戦。鈴木プロの放つ重く強い球筋に、プロ自身が語っていた“やってやる”という充実ぶりは、素人の私の目にも十分に見て取れた。

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若いやつには負けたくないという気持ちも強いはず。でも、自分をもう一度見つめ直すことで、結果が伴わない焦りを抑えて、目の前の階段を1段ずつ昇っている鈴木亨プロ。
“結果”が物差しを大きくすることは事実である。
 しかし、追い求めるほどに“結果”は加速して逃げてしまうもの。重要なのはスピードではなくそのプロセス。鈴木プロの歩みはしっかりと大地を捉えている。そして、そのプロセスの先には、4シーズンぶりの“結果”がしっかりと付いてくる。そんな予感を感じさせてくれた練習日の午後であった。

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