| 2008年06月20日(金曜日) |
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| 〜全英への道〜ミズノオープンよみうりクラシック現地リポート〜第2弾〜“崖っぷち”からの起死回生!誰もがそれを望んでいます |
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私・水野鍛造が、このブログを担当するようになったのが、2005年10月のこと。専らデスクワークに日々を費やす、いち広報室の社員にとって、プロスタッフという存在は、テレビ・雑誌の中や広報資料にリリース、そして、カレンダーなどで目にするだけの存在であった。
そんなプロスタッフとの接点など、稀有なことは誰の目からもわかる私のもとに、このブログスタートにおける“担当”という白羽の矢が立ち、プロスタッフとの距離は少なからず縮まっていく予感があった。
そのスタートから2年以上が過ぎ、トーナメントやイベント会場において、様々な取材を進めていく中で、私のことをうろ覚えでも認識してくれて“あっ鍛造君!”と、笑顔で取材に応えてくれるプロスタッフも少なからずは増えてきた。
しかし、取材にはしっかりと応じてくれるものの、今まで一度もしっかりと目を見て話してくれていなかったのが川岸良兼プロであったのだ。そのため、私の中でもいつしか“声を掛けづらいなぁ”というイメージが、知らず知らずのうちに擦り込まれていったのは確かである。

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そんな川岸プロに、この大会で会うことができたのが練習日のこと。ワークスタッフとの談笑を終え、ワークカーから出てきたところで私と目が合った。
「こんにちは。お疲れさまです」という私の声に、“あっまた来たか”という雰囲気から笑顔を消して頭を下げてくれた川岸プロ。
一瞬、バリアが張られた気もしたが、臆せずに、開幕からこれまでの状況、戦い方についての質問をぶつけてみた。
「ん〜。これまでがこれまでだったから、いいのか悪いのかの判断は、今はまだ難しいかな。でも、昨年まで本当に酷かったアイアンの精度と、アプローチが復調している兆しがあるから、予選落ちも6戦で1つというのが明るい材料かな」
昨シーズンは賞金シードから陥落。今季は一度だけ行使できる“生涯獲得賞金ランク25位以内”の資格で参戦し、後が無い状況。
これまでの川岸プロへの取材で、必ずプロが口にしていたのは“常に崖っぷち”という言葉であった。今季は、結果が求められ本当の意味で“崖っぷち”であることは、本人が百も承知している。
しかし、オフの期間に重点的に取り組んできたアイアンとアプローチの精度の高まりが、シーズンに入ってしっかりと答えとして出てきている。そこについてきている結果こそが、ネガティブな方向に引き込まれそうな気持ちをポジティブな世界へと引き上げてきているキッカケとなっているのだ。
「数年前のように自分を追い込んでしまうほどの酷い状態からは脱出していると思える。また、これまでは結果を追い求めすぎて、自分自身のゴルフを見失っていた。優勝したいという気持ちばかりが強くて、その気持ちに体もスイングもまったく追いつけていなかった。気持ちやスイングがバラバラだったら、いいゴルフなんでできる訳ないよね。でも今は、その気持ちとスイングがしっかりと歩み寄ってきているのがわかる。焦る気持ちはないけれど、1年というシーズンを通してコンスタントにスコアを残せるゴルフをしていくつもりです。でも優勝争いとかになったら、気持ちが先走っちゃうかもしれないけれどね」
プロという世界に生きて、自分が置かれている立場がわかっているからこそ、その不甲斐なさを自分自身でも許すことができない。ましてやその状況に胸を張れるわけがない。
抜け出せないトンネルでもがく姿など笑顔で話せるわけがないからこそ、心の知れない者の近寄りを拒み続けてきたのではないか?
そんな想いが、私の中を一気に駆け巡っていったような気がした。
そして、取材を終えた時に気付いたことがあった。そういえば、川岸プロはしっかりと私の目を見て話をしてくれていたと。
それはまだ川岸プロにとって小さな部分かも知れないが、開幕からの6戦を終えて、しっかりとした手応えを川岸プロ自身でも感じていたからに違いない。
少しずつ胸を張れるゴルフができてきている。トンネルに光が射し込み、出口を見つけたことを、その表情が物語っていたのであろう。川岸プロの“崖っぷち”からの起死回生。是非ともそういったゴルフを期待したい。
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