それだけに、日頃からそれぞれのプロがクラブに求める要望に耳を傾けて、使用するクラブのケアにクラフトマンの面々は全力を注いでいます。
「また、どのプロでもそうですが、新しいクラブを試す1球目というのは、先入観がないので、自分のスイングをしてくれます。
そこで各プロが望む最高の弾道が出ると、思わずホット胸をなで下ろします。
しかし、1球目にミスが出ると2球目からは、そのミスを修正する意志がスイングに生まれてしまいます。つまり、その後にいくらナイスショットが出るようになっても、それはプロがクラブに対してスイングを合わせている証拠であり、そのプロは、その新しいクラブを使ってくれることはないんです。
ですから、新作のクラブを試してもらう時の最初の1球は、我々クラフトマンにとってスタートであるとともにゴールでもあるわけですよ」
新作のクラブというのは、新しい理論や新素材を採用し、機能向上を図って市場への登場を待っている逸品です。。
その真価をまずは、トップステージに位置するプロに試してもらうことで、私たちがエンドユーザーの方々に自信を持って送りだせるかどうかの基準にもなっているといえます。
そんな、田中クラフトマンが取材の最後にこう語ってくれました。
「11年間ワークの仕事に携わってきましたが、この仕事は、我々作り手と使い手であるプロとの信頼関係が非常に大切です。
お互いの気持ちが調和した時に優勝というゴールが見えてきますし、プロからの“ありがとう”のひと言は、何ものにも替えられない喜びです。
その“ありがとう”を聞きたいためにこれからもプロの方々のために頑張っていこうと気持ちを入れ直せる瞬間なのです。
プロにとっても試合会場は1打に凌ぎを削る戦場ですが、我々にとっても毎試合が戦いの場なんですよ」
ともに勝利の美酒を味わうため、今日もミズノ ワークスタッフはツアー会場で作業を続けています。 |