ミズノ・インサドリポート
水野 鍛造 (みずの たんぞう)
ミズノ株式会社のゴルフ広報担当。ミズノ入社以来、10数年に渡りクラブ・用具選手等のPRを主業務とする。ある時は、ツアーの現場から。ある時は、新製品の開発現場から。またある時はミズノ社員しか知りえない丸秘の現場から。常に”現場”からミズノのHOTな情報を発信し続けている。誰よりも、ミズノの軟鉄鍛造アイアンを愛する36歳。
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2006年05月09日(火曜日)
つまみ食いの始まったプロは要注意!
〜今何が必要なのかを伝えることも私たちクラフトマンの仕事です〜

みなさんこんにちは。水野鍛造です。
ゴールデンウィーク、皆さんはよいゴルフライフをすごせましたでしょうか?

さて、今回のツアーリポートは、田中博文クラフトマンに登場いただき、クラフトマンという立場だからこそ実感している“プロの変調はここに出る”
という、ちょっと変わった視点から話を掘り下げてもらおうと思います。


 シーズンを通して、プロの一挙手一投足を見ている田中クラフトマン。

好不調の変調はどんなところに出てくるのか、早速、話を聞いてみると・・・・・

「まぁ、プロによって様々ですが、私がクラブを扱っているという視点からすると、
クラブのつまみ食いをはじめるというのが、最も不調への流れを察知できる部分ですかね


 クラブのつまみ食い・・・?
 果たして何のことでしょうか?


「まぁ、簡単にいえば目的もはっきりしていないのに、いろいろなクラブに手を出してしまうことですね。
もっとも自分にマッチしたクラブを探していくことは、プロゴルファーとしては大切なことですが、
好調なときほど、さらなる上を目指す意識の強さからか、クラブに対して貪欲になる結果、
“何か、今のままでは物足りない”
と思ってしまうプロが非常に多いんですよ。

このプロの変調を見逃してしまうと、結局、今まで造ってきたスイングやクラブセッティングもバラバラになってしまい、
自分にとってベストなものを探し求めていたにもかかわらず、全ての基準がなくなってしまって、
どこにゴールを求めていたのか分からなくなってしまう。
つまり、真夜中の迷路というか、長いトンネルへ迷い込んでしまうことになるんです」

060509tanaka02.jpg


 では、そのような変調を見つけた場合、田中クラフトマンは、プロに対してどのような対応を取っているんでしょうか。

「プロは、自分にとってベストなものを求めているわけですから、
プロはそのことが悪いという意識はどこにもないんです。
ですから、頭ごなしに“何やってんの!”と話をすすめてしまうと、
衝突することもあるし、意見が噛み合わなくなって信頼関係が崩れるようなこともあります。
私も多くのプロとずいぶんと衝突してきましたから・・。

ですが、そのクラブのつまみ食いが、そのプロにとって、何を求めているものかを一緒に考え、その都度、それが正しい選択であるのか、間違った選択であるのかを話し合うようにしているんです。

クラフトマンというと、ただクラブの調整やニューモデルをプロへ販促しているだけと思っている人も多いと思いますが、
プロとともにプロと同じ立場、同じ目線に立った対応をして、共に試合で戦っていくことこそ私たちの本当の仕事であり、その対応をできてこそクラフトマンといえると思うんです。

プロのクラブに対する好みも把握しなければいけませんし、新しいモデルを渡していくにも、プロが何かを求めているシグナルを察知する洞察力を持ってこそ、新しいモデルを渡すタイミングが分かってくるんですよ。

試合1戦ごとももちろん戦いですが、プロ1人1人の変調を見逃さないようにする毎日が戦いなんです
と語ってくれた田中博文クラフトマン。

060509tanaka03.jpg


 苦労があるからこそ、そのトンネルを抜けたときに見える明かりは一層まぶしく感じるもの。
プロにとってのベストなものを常に追求し、
プロともに共闘しているからこそ、優勝したときには、格別の喜びがある
と締めくくってくれた田中クラフトマン。

これからも何気なく過ごす1日は決してないはず。

毎日がプロと共に分かち合える“優勝”という栄冠へ向けての戦いなんですね。

2006-05-09 12:04
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http://www.golfersland.net/blog/archives/2006/05/post_28.html
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