 |
  |
 |
 |
 |
| 『JPX A25』を開発するにあたり、既成概念を超越するクラブというコンセプトは、まずデザイン上でもたらされなければならない命題でした。こうした背景から、デザインサイドでは、慣性モーメントが大きくなることがわかっている長方体などの形状を、どうすれば人間の感性に素直に受け入れられものにできるか、ということの追求をしていきました。その結果、五角形という形状に行き着いたわけです。 |
 |
| 五角形という形状は、構えやすくて振りやすいという感性をゴルファーにもたらせます。しかも機能的には慣性モーメントが大きくなるというメリットをもたらします。図を見ていただければわかるのですが、五角形というのは、三角形+四角形で作ることができます。つまり、三角形の長所と四角形の長所が合わさった形なのです。三角形のヘッドのよいところは重心深度が深くなることであり、四角形の長所はトゥとヒール方向の慣性モーメントが大きくなることです。五角形ならばこの両方のメリットが手に入るわけです。 |
 |
|
 |
設計サイドにこの五角形のヘッドデザインを提案すると、重心を深くするだけでなく、重心を低くするような機能を施してくれました。このことからドライバーの弾道が高くなって飛距離がアップするとともに、このクラブの基本コンセプトである、すべての弾道高さを揃えることできました。また大きな慣性モーメントが、少々のミスヒットでもナイスショットにすることを可能にします。こうしてデザインコンセプトが固まったところで、さらにペンタゴンヘッドデザインの詳細の検討に入りました。 |
 |
| ミズノは創業以来、常に既成概念を超越する商品を開発してきました。それはクラブでも同様で、現状を超える機能を持つものを常に開発してきました。 よって当然ながら、デザインも斬新なものが生み出されています。ペンタゴンヘッドをさらに押し進めるにあたり、ミズノのクラブの歴史を振り返ると、実は10年以上も前にすでに直方体の形状を持つ『ミズノ ZP-1』というクラブが開発されていました。 |
 |
| この『ZP-1』は、今からすればメタルの小さなヘッドですが、もちろんその頃のドライバーとしては慣性モーメントの大きい打ちやすいモデルです。この画期的なクラブを、世界一美しいスイングを持つ岡本綾子プロが気に入って使っていました。直方体の形状に違和感なくスイングしていたわけです。 |
 |
| その秘密を、当時このクラブを開発した人間に尋ねました。すると、バックスイングがしやすいように形状に工夫を凝らしたというのです。それは物理学上、ヘッドの円心運動の放射線状の見えないラインが収束するようにデザインされているというわけです。これを「収束の原理」と言いますが、このデザインコンセプトをペンタゴンヘッドにも用いました。すると、どうでしょう、もの凄くバックスイングしやすいデザインとなりました。 |
|
 |
|
 |
| もう一つ、ミズノにはこれまでクラウン部をへこませたドライバーが開発されています。『マキシマイザーαXL』と『プレジデントXD』がそれですが、このへこみで重心を低くすることができます。最近では他社でもそうしたドライバーが登場していますが、『JPX A25』にもこのデザインを取り入れました。重心が低くなるため、ドライバーの弾道が高くなって飛距離がアップします。 |
 |
|
 |
| さらにトゥ側から見たときに、クラウンよりもソールのほうが長くなるようにデザインしています。つまりソールのほうがクラウンよりも出っ張っているのです。つまり、これまでのヘッドとはまったく逆の形ですが、アドレスしたときに違和感がないようにデザインしています。このデザインは『JPX A25』のオリジナルですが、さらに重心を低くする効果をもたらしています。 |
 |
 |
 |
 |
機能性を追求するデザインのあとは、さらにこのクラブの機能を見た目にもはっきりとわかるカラーリングを考えました。先程も述べましたように、ペンタゴンヘッドは三角形+四角形で五角形になったヘッドです。クラウン部において、三角形の部分をブラックに、四角形の部分をレッドに色分けしました。このことによってアドレスで方向が取りやすく、しかもバックスイングがしやすくなりました。 |
|
 |
| また四角形のオレンジレッドは、スポーツカーのフェラーリのモチーフカラーであり、スピード感をもたらします。ミズノの四角形クラブ『ZP-1』は、フェラーリのデザイナーでもあるピニン・ファリーナがデザインした世界初のクラブでしたが、今回の『A25』もそうした遺伝子というか、スーパースポーツカーなどのイメージがデザインに訴求されています。ちなみに四角形のブラックメタリックは力強さをもたらしてくれます。カラーリングからも、速いヘッドスピードで力強いショットを放てるというわけです。 |
 |
|
 |
 |
そうした意味合いではもう一つ、ソールのデザインは、アメリカンフットボールの防具をイメージしています。通常ならば丸いソールとなるところが、ペンタゴンヘッドによって五角形になる。それをそのままベタッと一面にしても面白みがないと、クラウンがソールに回り込んで、ソールをはめ込んだような形としました。ソールという肉体を、クラウンという防具がガードするイメージを出したため、力強さがより感じられると思います。 |
|
 |
| 全体的にはアグレッシブな若々しいイメージがもたらされるようにデザインしました。 『A25』の「A」は高度を表す「Altitude」を意味していますが、デザイン上は「Aggressive」の「A」です。積極的な攻撃ゴルフをもたらすクラブ、それをデザインにおいても行ったというわけです。 |
 |