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桑原克典プロが語る「両手手袋」。
開発担当者
「バイオロックプラス」の特徴は、(桑原プロご存知の)ネチャネチャ。(インナーグリップ加工)
今年(2008年)は、このバイオロックプラス・両手手袋を発売します。
野球は、素手から片手手袋、そして両手手袋へと変わってきました。ではなぜ、ゴルフは両手手袋ではないのか、と私たちは疑問を持ち、ミズノはこの製品を開発したわけです。
開発担当者
そこで、まず桑原プロにとって、手袋へのこだわりを教えてください。
桑原
手袋へのこだわりは、「フィット感」、素手の感覚を損なわないほどの「フィット感」と「グリップ力」です。
私は以前から、ミズノの人工皮革を「グリップ力」という点でラバーとの相性が非常に良いので使っていますが、(バイオロックプラスは)手の平と手袋内側が密着することで、更にフィット感が増すので、今までフィット感を大事にしていた僕にとって、非常に頼もしい存在です。
開発担当者
桑原プロにとって、理想の手袋とは?
桑原
手袋ってなくてもいいんじゃないかというのもあると思いますが、僕にとって手袋というのは、「やはり滑りたくない」わけです。グリップと手と、手と手袋とが離れて欲しくない。インパクトの瞬間、「緩んで欲しくない」というのがあるんです。
例えば、汗をかいた手でグリップを握ると、どうしても滑る。それを防ぐという意味でも、僕は羊革よりも、この人工皮革を選ぶんですよ。特に雨の日なんかは差が出ますので、その人工皮革の滑りにくさ、汗への強さが理想ですね。
これが、更に、自分の手になじむというか、スキンぽくなってくれれば言うことないし、手を保護するという意味でも、ある程度の強度は必要ですが、フィット感が更に増して手との「一体感」が強くなると、最高にいいのではないかと思います。
桑原
手袋って僕たちは、そういう機能的な部分が大半占めていますが、その他にもショットの前に手袋をはめることで、「さぁ、やるぞ!」「さぁ、フェアウエーの真ん中に打つぞ!」「さぁ、ピンの根元に打つぞ!」という、手袋をつけた瞬間がスイッチオンになったりもします。そういうルーティン作業、つまり手袋をするという行為自体が、一連の流れの中でなくてはならないものになっています。もちろん、グリーンに上がればそれをはずすことによって「よし、入れるぞ!」という、自分自身に対する意志表示、そういう部分もありますよ。
開発担当者
手袋をはめたり外したりすることで、次の動作がスタートしやすい、ということですね。
開発担当者
さて、話が戻りますが、野球手袋において、松井選手は高校時代には素手、日本のプロ野球では利き腕の片手、そしてメジャーに行って両手手袋になりました。一方、ゴルフは素手から片手手袋までしか発展していない。プロは、ミズノから発売する両手手袋を練習で使われていますが、どうでしたか。両手手袋の感想を聞かせてください。
桑原
このバイオロックプラスのインパクト付近で緩まない、というところが頼もしいですね。当然、左手3本指(中指・薬指・小指)が一番テンションのかかるところですが、右手の2本指(中指・薬指)もしっかりかかっている。ここって、エンジンというより舵取り部分の話になってくるんです。やっぱり、ここがグリップの上にしっかりのっていて、本当にグリップしている状態って言うのが、僕の調子のいいときのイメージなので、右手の2本指を如何にブレなくするって言うのがすごく大事な部分です。ここのグリップが滑らない、離れない、そういう環境をつくってあげられるというのがすごくいいことではないかなぁと僕は感じますね。
開発担当者
ありがとうございます。
では、両手手袋は、プロ自身が練習で使われてみて、どういった方へお薦めだと思いますか?
桑原
バイオロックの謳い文句通りの、「グリップが緩む」という方にお薦めです。グリップを強く握らないと滑る、クラブが飛んでいくような気がする人とか、クラブが回ってしまうという人とか、そういう風に考えると自然と肩に力が入ってしまう、そういう人が肩の力を抜くという意味ではお薦めできると思います。グリップというのは、手がグリップするわけですけど、手袋がグリップしてくれる「安心感」があれば、プレーヤー側からグリップしなくても済むわけですから、そういう補助的なサポート、手袋というよりも、サポーター感覚ですよね。そういう感じで、考えていただくといいと思います。まあ、「助けてくれるもの」ですね。もっと言うと、僕たちは、グリップするという感覚ではないんですよ。正確に言うと「一体感」なんです。クラブは身体の一部という感覚があるんです。僕なんかは、ショートアイアンとか、アプローチとかになると、本当に身体の一部になるわけです。クラブが一体感になるというか、目を瞑っていてもどこにクラブがあるというのが分かるし、今地面から何ミリソールが浮いているかということが、全部感覚として分かります。
そういう一体感を持てない人は、どこかで緩んでいるとか、うまくグリップできていない、自分の身体の一部になっていないっていうことだと思います。
僕は、手袋をしてサンドウエッジを持つ、ピッチングウエッジを持つ、そのときに左手とクラブが一体になってしまうわけです。それが緩む人やうまくグリップできない人は、右手と左手の手袋を一体化させることによってクラブと身体の一体感が生まれ、今まで別個だったものがクラブと身体を繋げる1つの用具アイテムとして、右手の手袋が効果を発揮するということが十分に考えられると思います。僕たちは、左手の手袋がそうなっていますけど、それだけでは得られない人って言うのは、右手の手袋によって、一体感が出る可能性が十分に考えられます。
開発担当者
(桑原プロの言葉で、)「安心感」や「一体感」という言葉が出ましたが、松井秀喜選手も同様に「安心感が一番。」という言葉をいただきました。また一体感に近い言葉として、「関節のようなもの」と表現されていました。やはり、野球でもゴルフでも手袋の役割として共通するところがあるんですね。ありがとうございました。
松井秀喜が、両手手袋について語る。
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